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韓国の若者よ慣習を無視せよとナイキ・コリアが強烈に訴える

金井哲夫 金井哲夫 Feb 14 2018

ナイキ・コリアが平昌オリンピックに合わせて公開したCMは、韓国のラップスター、JAY PARKとのコラボ。監督はファレル・ウィリアムス「Happy」のMVを手がけたディレクターズデュオ「We Are From LA」だ。

dir
We Are From LA
prod co
Iconoclast
post prod co
The Mill
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ナイキ・コリアが平昌オリンピックに合わせて公開した新コマーシャルだ。韓国のラップスター、JAY PARK(パク・ジェボム)とのコラボで、彼の新曲「Run It」の MV の形になっている。

これはナイキ・コリアが、古い慣習を無視して自分だけの道を切り拓いた人々を讃える「Impossible to Ignore」(無視できない)キャンペーンの一部として作られたもの。「Run It」は日本語で「やっちゃえ!」みたいな意味。歌詞の内容は「自分の夢を実現するには今やるしかない。自分の道を信じて頑張れ」といった感じ。

MV には、最初に登場する食料品屋の店内で踊る普通の坊やから、韓国が誇るトップアスリートや著名人がいろいろ登場する。著名人では、スピードスケート・ショートトラック金メダリストのシム・ソクヒ、女子世界フェザー級王者のチェ・ヒョンミ、舞踏家のJブラック(Jピンク)などが出演している。

監督は、プロダクション Iconoclast に所属するピエール・デュパキエとクレメント・デュルーの写真家でディレクターズデュオでもある「We Are From LA」。彼らはコンバースやマクドナルドやエールフランスといった大手企業のコマーシャルを多く手がけているが、MVも制作している。

2013年に制作したファレル・ウィリアムズの「Happy」の MV では、2014年のグラミー最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞した。これは24時間という世界最長のMVでもある。また、2016年に発表した Cassius の「The Missing」は、登場人物を20人の中から自由に選んで替えられるというインタラクティブ MV になっている。とても冒険的で実験的なアーティストデュオなのだ。

アニメーションや CG 加工を行ったのは VFX スタジオの The Mill。先日この REEL でも紹介した「The Story of O.J.」も The Mill がポストプロダクションに加わっている。また、スーパーボウルのコマーシャルの中だけでも、アマゾン・エコーとスキトルズとプリングルズの制作にも加わっている。Run It では、車が雪に凍り付いて動けなくなった道路をスノボやスケートで滑りまくるシーンが出てくるが、あの寒々とした凍てついた景色は、よーく見てもわからないが The Mill による CG 加工なのだそうだ。


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金井哲夫

雑誌編集者を経て、フリーランスで翻訳、執筆を行う。