映像作家・関根光才が言葉をつむぎ、画家・遠藤恭葉が木の板に一枚一枚ていねいに絵を描き、約一年をかけて完成したデジタル絵本「ちいさなものとおおきなもの」。創作のきっかけは新型コロナウイルスによるパンデミック。地球上のみんなが恐怖におののき、 社会や人々の心が分断していく様子を目の当たりにした二人が、なにかできないかと考え、リモートワークで絵本を制作に至ったそうだ。生活と世界観を変えた大きな転換点を、次の世代のこどもたちとも共有したいという願いが込められている。
公式サイトで公開されているデジタル絵本は、オンラインで”体験”できるという特性を活かし、音楽と一緒に楽しめる。メージをめくった瞬間に、深淵な自然の世界へと誘うサウンドスケープに包まれる。作曲はビジュアル・サウンドアーティストの立石従寛(Jukan Tateishi)による。
手にとって読める絵本になる
プロジェクトを実施中
この作品の原画は、木版にグァッシュで描かれたテクスチャも魅力だ。その味わいをより深く楽しみたいと、フィジカルに手に取れる絵本化の声を受け、関根と遠藤はクラウドファンディングを立ち上げた。紙をめくる手触りや香り、五感で味わう「ちいさなものとおおきなもの」は、どんな物語を届けてくれるのだろう。装丁は今活躍中のデザイナー田中せりが手掛けている。絵本は数量限定販売となり、全ての本にエディションナンバーが記録されるコレクタブルアイテムとして制作される。現在募集中のクラウドファンディング募集の締切まで、残り5日間(12/5日まで)。この貴重な機会をお見逃しなく!
「ちいさなものとおおきなもの」
公式サイト:https://teeny-and-mighty.net
書籍化クラウドファンディング(〜12月5日):https://ubgoe.com/projects/88