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BBCの平昌オリンピックキャンペーン映像が
VRシネマトグラフィー2Dアニメーションで痺れる

金井哲夫 金井哲夫 Feb 9 2018

待ちに待った冬期オリンピックがスタート! NEWREELではこのお祭り気分を盛り上げるべく、BBCスポーツで放映された2Dアニメーションのキャンペーン映像をご紹介。監督は、あの「Honda Hands」で話題となった Nexus Studiosのスミス&フォークスのディレクターズデュオだ。

dir
Smith & Foulkes
prod co
Nexus Studios
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BBC(英国放送協会)のスポーツ番組部門BBCスポーツが、平昌オリンピック放送のキャンペーン映像として放映したアニメーションだ。

監督は、あの「Honda Hands」を作ったNexus Studiosのスミス&フォークスのディレクターズデュオ。過去にはオスカーノミネートという素晴らしい経歴をもつ二人だ。

BBCスポーツでは、2008年の北京オリンピックから、オリンピック放送のキャンペーン映像として1分30秒から2分ほどのアニメーション作品を放映している。2010年ごろからは、最新技術バリバリのCG映像という感じだったのだが、今回はなぜか2D。しかし、スミス&フォークスがタダの2Dアニメーションを作るはずがない。

彼らはスポーツ選手の実際の動きをフィルムに収め、それを3Dアニメーションに作り変えた。Nexus Studios によると、そこからさらに「最新のVRシネマトグラフィー・ソフトを使用して仮想空間で2Dアニメーションを描いた」のだという。

つまり、3Dスペースで動くバーチャル選手を「まるで手持ちのビデオカメラで撮影するように」さまざまなカメラアングルで見ながら、最高の場面をアニメ化したというわけだ。

一見して、オリンピックという華やかな祭典には相応しくないような暗い印象を受けるが、これは強大なプレッシャーやネガティブな感情と戦うトップアスリートたちの心理状態を表現している。スミス&フォークスは、そうした内面的な戦いをどう映像化するかにフォーカスを当てた結果、このようなモーフィングの連続となったそうだ。

これからは、オリンピックが開かれる2年ごとに、BBCスポーツのキャンペーン映像に注目しよう。

金井哲夫

雑誌編集者を経て、フリーランスで翻訳、執筆を行う。