スーパーな女房とダメ亭主のギャップが大きすぎて笑える
Leningradの新作MV「Is Not Paris」
舞台はロシア連邦ウドムルト共和国の首都イジェフスク。見た目は普通の主婦が、指令の電話を受けると一変! 悪の組織に立ち向かうスーパーヒーローとして大活躍しまくる痛快アクション MV は必見だ。
- dir
- Pavel Sidorov
- prod co
- Storm Films
以前、NEWREEL で「Kolshik」のMVを紹介したロシアの人気バンド Leningrad が、またまた強烈な MV を公開した。今度はロシア連邦の小さな国の小さな街で起きた奇跡の物語だ。この MV は2018年ベルリン・ミュージック・ビデオ・アワードで「ベスト・ミュージック・ビデオ」賞を獲得している。
歌のタイトルは「In Not Paris」。舞台はロシア連邦ウドムルト共和国の首都イジェフスク、と言われても、知ってる人はほとんどいないと思う。この歌も、そんな世界の片隅の名も無い街の名も無い主婦の愚痴というかあきらめというか、そんな内容だ。
「この平凡な日常から空に飛び立ちたい。羽根をはばたかせて自分を忘れたい……。この糞溜めのような街はパリじゃない……。こんな糞溜めの上は誰も飛ばない……。でも、イジェフスクの男は最高にタフ……。ここの田舎者たちはパリの人間よりずっといい……。隕石が落ちてくるってさ! 何が起きてもどうせプーチンが大統領になるのよ……。あら大変。マッハ8だって。なんと言おうと、ここの男はパリの人間よりずっといい……」てな感じ。
最初にゲームで遊んでるダメ亭主が女房に「電話に出ろ! オレは忙しいんだ」と怒鳴っている。ダメ亭主に従う女房は、じつはスーパーヒーロー(ヒロイン?)だった。最後に落ちてくる隕石を食い止めた彼女と、アパートの外でたまたま出会った亭主は「お皿、洗っといたよ」と言う。すると彼女は「あなたはヒーローよ!」と、ハッピーエンド。
監督はパベル・シドロフ。ホンダ・ロシアやリプトンなどの CM や MV を多く手がけている。