Najeeb Tarazi 監督によるHippo Campusの「western kids」というミュージックビデオは、バンドメンバーをチープに3Dスキャンし、それを3DCGツールの空間に配置するというユニークなものになっている。
Najeeb Tarazi氏は、ハーバードで物理学を学んだ元Pixarのテクニカル・ディレクター。
このビデオの最初のアイデアは、初めてkinectを触ってそのまま時間を忘れて遊んだ時のこと。3Dスキャンした顔データで延々とカメラを動かして楽しんだ経験から来ているようだ。
その時アップされたビデオがここにある。
https://vid.me/OFWD
こうしたタッチの映像は、現代の映像制作に携わっていると、いわゆるプリヴィズの映像として、非常に親しみやすいものだ。
映像制作者にとっては、制作過程で日常的に使い倒しているツールの中こそが慣れ親しんだ世界ともいえる。
そうしたことを考え合わせると、この非常に奇妙でユニークなミュージックビデオは、ある種の人々にとっては現実以上に現実的な空間を描写したものなのかもしれない。