15歳でデビューし、派手なライブパフォーマンスで人気が上昇中の作曲家でパフォーマーでプロデューサーのピーター・ファーガソンは、Wuh Oh(ワ・オー)というプロジェクト名で活動している。これは、去年発売されたシングル「Softstyle」のMV。ゲームデザイナーでデジタルアーティストのZONES(ゾーンズ)ことジョー・クローガンと共同でワ・オーの新曲のMVを作り上げた。
Softstyleの歌詞は、来るならかかってこい、一発食らわせてやる、今ガソリンで料理してるから邪魔すんな、傑作だぞ……てな意味なさげな内容。
MVでは、ワ・オー自身がゲームキャラクターとなり、宿敵ゴブリンとの対決を繰り返す。どこか懐ゲーっぽい映画っぽい場面で戦闘が繰り広げられるが、途中で生命力が0に近づいて、BattleじゃなくてChill(一服)を選択すると、ワオとゴブリンがソファーで和むのがかわいい。最後は、なんかスタンドっぽいのと一緒に、なんかカメハメ波っぽいのでゴブリンを倒しておしまい。
彼らは「ワ・オーの究極のビデオゲームってどんなだろう?」という議論を数カ月間重ねた結果、あまり既存のビデオゲームらしくない、彼らの夢のゲームの世界を作ることに決めた。
「大好きなポップカルチャーや映画やアニメのエレクトリックなミックス」として「ゴブリンが自由に暴れまくれる、なんでもアリな世界のリアリティー」を表現したという。
こんなふうに、いろんな要素がごちゃ混ぜになった「なんでもアリ」のゲームがホントにあったら、すっごく楽しそう。このチープな感じの開けっぴろげのバカっぽさが、コロナ禍で沈んだ気持ちを晴らしてくれるね。個人的にはSaxyくんが好き。