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D.A.Nとオオクボリュウが3年ぶりにコラボした
「Sundance」のMVはハマる

金井哲夫 金井哲夫 Aug 21 2018

8月初旬に公開されたD.A.N.の「Sundance」のMVは、イラストレーター・オオクボリュウによるアニメーション作品だ。軽快でミニマルなビートとユーモラスなアニメーションは、約7分間を一瞬のような感覚にさせてくれる。

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Ryu Okubo
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D.N.A.
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7月に発売されたD.A.N.の2枚目のアルバム「Sonatine」に収録されている「Sundance」のMVは、3年ぶりとなるオオクボリュウ監督とのコラボだ。前回と同じく、D.A.N. のミニマルなサウンドに、イラストレーター、映像作家として知られるオオクボリュウ監督のアニメーションが絶妙にはまっている。

2015年に7月に公開された「Ghana」の MV でもキュートなアニメーションが楽しめたが、今回は、実写映像や手描き風の3Dアニメーションを取り混ぜた盛りだくさんな作りになった。

オオクボリュウ監督はイラストレーターとしても活躍しているので、その絵を街の中や雑誌などで見かけることが多い。その独特な可愛らしいキャラクターたちも魅力だ。

実写映像を受ける形でアニメーションが展開されるという細かいパターンが続く。7分間と意外に長い曲なのだが、次はどうなるの? と期待が連続して、いつまでも見ていたい感じになる。たとえば、冒頭43秒あたりに出てくるドーマー(天窓みたいなやつ)がパタパタする家で、もう笑いたくなる。4分46秒あたりの、中央の顔がそっちを見ると、昇りかけた太陽がピョッと引っ込むところなど、そこはかとないユーモアがたまらない。

Sundance の歌詞は、「空回るエモーション」「気が気じゃない」「狂おしいほど不安」といった言葉が並ぶ、ちょっとネガティブな印象だが、最後は「パラシュート開いてごらん」と優しい言葉に救われる。軽快でミニマルなビートとユーモラスなアニメーションが、狂おしいほどの不安を軽減して、元気付けてくれているようだ。

金井哲夫

雑誌編集者を経て、フリーランスで翻訳、執筆を行う。