近頃では、その企業で働く社長や社員が広告に出ることも珍しくはなくなってきた。先日紹介した、スーパーボウルのアマゾンCMに登場した CEO のジェフ・ベゾスしかり。しかし、実際の社員が全裸で出演するのは、2018年が明けたと言えども、まだまだ珍しい。
コレクターズアイテムになるほど、美麗な透明ボトルで有名なのは、北欧はスウェーデンからやってきたウォッカブランド「Absolute」。彼らの社訓は、「ボトルのようにクリアであること。隠すものはない」。それをそのまま体現したのがこちらの CM「The Vodka With Nothing To Hide（隠すものは何もない）」だ。そう、その言葉通り、一糸まとわぬ仕立てとなっており、そのあたりがなんとも北欧らしいユーモアを感じる。
この CM に出演するのは、28人の社員と役者たち。“よりよい世界”と“よりよいウォッカ”を作るため、地元スウェーデンのオーヒウスの町から100Km圏内で収穫される原材料の紹介にはじまり、サステイナブルな社風、製造工程におけるこだわりを紹介する。ハイクオリティーなウォッカを100年にわたって作りつづける「持続可能で進歩的なアプローチ」が、アブソリュートがこの CM で伝えたいことなのだ。本編にも登場するオペレーション部門の副社長 アン・シュレイルは「我々は普段は服を着て働いています。しかし、透明性においてはこの映像で描かれている通りです」とコメントしている。
監督を務めるサム・ヒバード氏の Web サイトでは、ディレクターズカットを観ることができる。本編は、現在行われているアブソリュートの長期的ビジョンをメッセージアウトするキャンペーン「Create A Better Tomorrow, Tonight」の一環として制作された。
