正体不明のカリスマグラフィティアーティスト・バンクシーと、彼の絵がもたらす影響力に迫るドキュメンタリー「バンクシーを盗んだ男(The Man Who Stole Banksy)」が、8月に公開されることが決定した。
紛争地区に指定されているパレスチナ・ヨルダン西岸地区にあるベツレヘム。そこにはパレスチナとイスラエルを分断する高さ8メートル、全長450キロを超える巨大な壁が存在する。そのパレスチナ側の壁の一部に「ロバと兵士」の絵が描かれた。描いたのは正体不明のカリスマグラフィティアーティスト・バンクシー。この絵がパレスチナで反感を呼び、怒った地元住民が壁面を切り取ってオークションへとかけてしまう事態に。
「バンクシーを盗んだ男」はバンクシーという人物、そして数千万円~1億円という超高額で取引される彼のアートが紛争地区をはじめ世界の人々にもたらす影響に追ったドキュメンタリー作品だ。本編のナレーションは、アメリカ・ロック界の大御所、イギー・ポップが務める。
まだ日本版のトレイラーは公開されていないが、監督であるマルコ・プロゼルピオ名義のvimeoアカウントでは約1分弱のショートトレイラーが公開されている。
日本での劇場公開は、8月4日(土)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
この物議を醸した壁画が一体どうなるのか、ぜひ映画館へ足を運んで見届けて欲しい。