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サウンドアーティストevalaによる「耳で視る」サウンド実験ラボが渋谷に誕生
6月30日にはキックオフパーティも開催!

NEWREEL NEWREEL Jun 5 2018

evalaのプロジェクト「See by Your Ears」の発信拠点となるラボが渋谷の「EDGEof」にオープンした。6月30日には、イベント「See by Your Ears 〈Hearing EDGE vol.0〉」も開催される。

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音楽家、サウンドアーティストとして、先鋭的な電子音楽作品を発表し、国内外でインスタレーションやコンサートを行う evala。彼によるサウンド・プロジェクト「See by Your Ears」の発信拠点となる実験ラボが渋谷にオープンした。

「See by Your Ears」は「耳で視る」という新しい聴覚体験をもたらし、音から空間を変容させていくevala独自のプロジェクトのことだ。代表作には、完全暗転した暗闇の無響室の中で360度に鳴り響く音楽シリーズ「Anechoic Sphere」があり、体中をまさぐるような音の気配や動きから、何らかのイメージが脳裏に映し出される神秘的な体験を生み出している。このシリーズは、過去には東京オペラシティにあるNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で2013〜4年と2017年の2期に渡って一般公開され、その新感覚のヴァーチャルリアリティ体験が話題となった。今回のラボでは、音とアートと建築の融合をテーマとし、従来の音楽スタジオとは異なる、新たな音の価値の再発明を目指していくという。

EDGEof にオープンした「See by Your Ears」実験ラボ

なお、ラボが設置されたのは、今年4月、渋谷にオープンしたゲームチェンジャースタジオ「EDGEof」。起業家、投資家、クリエイター、エンジニア、メディア、研究者など多様なエキスパートが集まり、EDGEなアイデアがイノベーションへと進化していく過程を最高の環境で育んでいく施設だ。

今回、ラボのオープンを機に、evalaが縁のあるクリエイターやキュレーターたちと語り、音と遊ぶイベントが始動する。そのキックオフパーティとして、6月30日には「See by Your Ears 〈Hearing EDGE vol.0〉」が開催される。イベントでは各界の識者たちが登壇し、evala と共に「音」をテーマにしたトークと DJ を行う。

See by Your Ears ディレクターの塚田有那氏いわく、「誰の中にも、プリミティブな音楽体験の記憶があると思います。では、その“音”の体験をどれだけアップデートできるか、PC の前やライブ会場だけではない空間にも音楽を拡張できるかが、evala の挑戦であり、プロジェクト See by Your Ears の目指す世界です。それは同時に、“見えないもの”への想像力を育み、新たな社会のデザインにもつながると思っています。今回のイベントには、音楽好きはもちろんのこと、アート、デザインから建築、都市計画、ビジネスに携わる人まで、様々な方にご来場頂けると嬉しいです」とのこと。

トーク前半では、「音から世界をデザインする」と題して、山口情報芸術センター[YCAM]の副館長とチーフキュレーターを兼任の経歴を持つ阿部一直氏と、今年3月のSXSWではevalaと共に「音響回廊オデッセイ」の製作にも関わった、ソニー株式会社の戸村朝子氏が参加。ここでは、「アートをビジネス・社会に実装できるか」をテーマに、アーティストの生み出す体験をビジネスに展開していく可能性や、「音」を起点に公共空間を変容させる新たなパブリックアートのあり方などを討議する。

また後半のトークでは、「音から生まれる都市と生命」をテーマに人工生命学者の池上高志氏、建築家の豊田啓介氏(noiz architects)が登壇。「音のデザインから、新たな建築や都市計画の体験を再構築できるかもしれない」と語る豊田氏とは、音と建築という新たなコラボレーションの可能性を探っていく。また、「人工生命」をテーマに、テクノロジーと生命性の関係や、生命のもつ存在感、気配などを探求する池上氏と、「音から見出す生命性」といった議論を展開していくという。

夜のDJタイムには、ライゾマティクス・リサーチの真鍋大度、複雑系科学の研究者で音楽家の Itsuki Doi、そして evala の出演が予定されている。

「See by Your Ears 〈Hearing EDGE vol.0〉」のチケットは peatix にて販売中。
https://hearingedge0.peatix.com/

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NEWREEL編集部