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カラフル子供用動画がとんでもないことになっていた 2017

gabin gabin Nov 19 2017

カラフルなスーパーヒーローや動物たちが脈絡のない動きをする子供用動画が量産されている。閲覧数も数百万PVを越えるものが少なくない。いったい何が起こっているのか?

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*11/29追記
さらにトップの映像消えました(キャラクター使ったいなかったので、権利侵害ではない?)
いくらでも同様のものがあるので貼ってみます。

*11/24追記
11/19日に公開した下記記事で紹介したビデオがまるごと消されております。
トップのリンクに、同傾向のものを貼っておきますが、スーパーヒーローは登場しておりません。

今年見た映像の中で最も印象に残ったものがのひとつが上記の『カラータイヤで色を学ぼう』動画であります。印象に残った、と柔らかめに表現してしまいましたが、控えめに言ってあたまがおかしいヤバイ動画ということになりましょうか。
このビデオ1本で、1時間以上の長さがあるんですけど、このシリーズがアホほどあるんですね。ものすごい数のビデオが!
もはや大きなジャンルを形成している言ってもよいでしょう。

ちょっとだけ見てみますか。とりあえずAnimals For Kidsチャンネルのものだけでも。

キリがない!

これらの動画の特徴を簡単にまとめると
・スーパーヒーローや異様にカラフルな動物がたくさん登場するCG作品。
・なにかを学ぶテイで、脈絡なく繰り広げられる。
・牧歌的な音楽。
・とりあえず奇声を上げる。
・暴力的あるいはフェティッシュなアクションが突然起こる。
こんな感じでしょうか。

そして異様な再生回数。一体なにが起こっているのか?

米国ではいくつか分析的な記事が出ています。
曰く、YouTubeではキッズ向け動画のマネタイズが非常に効率がよかったので、子供に受ける要素(カラフル、暴力、ナンセンス)をてんこ盛りにした動画がガンガン作られるようになった(しかも一部は自動生成とのウワサ)。
また年齢制限のあるビデオに対しての締め付けが厳しくなってきて、ヒーローものキャラクターを使用することが難しくなった結果、それらの制作者たちが子供用動画に参入してきた。

そこで事態をややこしくしているのが、モロエロ動画ではなく、いわゆるさまざまフェティッシュ動画(たとえばラバースーツフェチや、妊婦フェチ、ウェット&メッシーなど)が、子供用動画のふりをして合流してきていること。

Googleはそうした動画をキッズカテゴリーから弾こうとしてフィルタリングのアルゴリズムを強化するものの、作り手側はフィルターから逃れる「グッとくる」動画を作り続けるという高サイクルのいたちごっこが展開されているようなんですね。

筆者はあんまりフェチ心がないので、アナ雪キャラがアイスクリームを舐めていたり、スパイダーマンに抱きしめられているような動画にはさほど心が動かないんです。(なのでリンクは貼りませんので各自でよろしく)

むしろ、この子供の心に狙いを定めた延々繰り返されるナンセンス動画に非常にショックを受けております。

日本でも菅原そうたさんなどいわゆる「バカCG」的なアニメーションを制作する作家がいるわけですが、2017年のこれらの動画はそうした作家性を越えたところで始まっていて、今後の展開が非常に気になります。
ひとこと確実に言えるのは、このシーンが熱い! ということですね。

gabin
bygabin

NEWREELの編集者。だいたい家にいる。インデペンデントな作りの映像と、映像の周辺に起こっていることに特に惹きつけられてます。